フルコンサートグランドピアノ

7月も中旬に差し掛かり、いよいよ夏も本格化してまいりました。

夏にコンクール、コンサートを控え、本番に向けて大詰めの方も多いのではないかと思います。

 

大きな会場にはスタインウェイ、ベーゼンドルファ―、ヤマハなどのフルコンサートグランドピアノと呼ばれるピアノが常設してあります。

よくフルコンと略されるこのフルコンサートグランドピアノ。

私たちがよく目にする一般的なグランドピアノとの違いは何か。

簡単にいいますと、「大きさ」ではないでしょうか。

実はピアノはその大きさ(グランドピアノなら奥行、アップライトピアノなら高さ)によって呼び方が異なります。

 

例・グランドピアノ

170cm以下           ベビーグランド

170~220cm前後      パーラーグランド

220~270cm前後      セミコンサートグランド

270cm~            フルコンサートグランド

 

このように、グランドピアノは奥行によって呼び方が変わります。

一般的に知られているのがベビーもしくはパーラーグランド、学校などでよく見かけるのがセミコンサートグランドピアノです。

 

では、一般的なグランドピアノとフルコンの違いはどこでしょうか。

人によって感じ方はそれぞれですが、まず音量が異なってきます。

フルコンは、大きな音量を得ることを目的として造られています。

それは、大きなホールの隅々まで音を響かせ、時には協奏曲を演奏し、フルオーケストラにも負けない音量を得るためです。

また、タッチにも違いが出てきます。

フルコンは奥行きがある分、内部の構造もそれに合わせて長くなります。

そのため、鍵盤も一般的なグランドピアノやアップライトピアノに比べると長く作られており、弾いた感じが

「家の練習用のピアノとは違う」と感じられる方が多いのではないかと思います。

他にも音質、音の反響の仕方など、違いを挙げるとキリがありません。

 

アールエイチワイ貸し音楽練習室にはベヒシュタイン、ヤマハの2台のフルコンを常設しております。

どちらもフルコンですが、音色や弾き心地は全く異なります。

ヤマハのフルコンは、堂々とした音、確かな存在感をコンセプトに造られています。

ベヒシュタインのピアノは、みずみずしく透明感のある音色、絹のようになめらかなタッチが特徴です。

個人のお好みに合わせてお選びいただけるかと思います。

 

「公共施設は予約がとれなかった。」

「より本番に近いピアノに慣れておきたい。」という方はお気軽にご相談ください(^^)

本番で、ピアノの違いに戸惑わず、普段の力を遺憾なく発揮していただくためのお手伝いが出来れば幸いです。

 

京部