甲東園のヤマハグランドピアノ(C5)について~
11月初めにお部屋を移動してから、音が響き(大き)過ぎるというご意見をいただくことがありました。
単純にお部屋の環境が変わった影響もあるのですが、今週の始めに「整音」をして、耳に聞こえる音をマイルドにしてきました♪
整音の説明を少しばかり…
ピアノは「ハンマー」という、主にフェルトと木の軸でできている部品が「弦(ピアノ線)」をポンっと叩いて音が出ます。
↓ハンマー
↓グランドピアノは上から見えるので、説明せずともわかりそうです…
数か月~数年ピアノを弾いていると、ハンマーのフェルトの弦に当たる部分に、弦に沿った溝ができてきます。
その弦の溝や、湿気・乾燥(季節)を繰り返した影響でフェルトが硬くなると、ピアノの音が鋭く聞こえてしまうことがあります。
そこでフェルトに針を刺して、やわらかさを与えると耳当たりの良い音に変えられるのです。
(針の刺し方、刺す場所等を誤ると音色が変わりすぎてしまい、刺す前の音にも戻すことができないので、技術者の方にやってもらうことが大切です)
逆に湿気等で音がもこもこっとなってしまった場合には、やすりで薄く削ったり
(細かく言うと、2本、3本の弦を一緒に叩く際の、音のバランスを整えたり…)
等の作業を「整音」と言います。
ということで甲東園のヤマハグランドピアノも整音をし、以前より聞きやすい音になったのではないかと思います。
今度の月曜日(11/28)には壁に吸音材を追加する予定なので、音量も多少抑えられて、さらに快適になります!
聞こえ方には個人差がありますので、おひとりおひとり、さまざまなご感想があるかとは思いますが、少しでも違いを感じていただけたら幸いです♪
※弦の溝ができているからと言って、必ず嫌な音になる訳ではなく、今の(使い込んだ)音が好みという方もいらっしゃいます。
ご自宅等のピアノは、とにかく個々のお好みが一番です❤(^^*
佐藤