スタジオに設置のクレベリンについて

 

先日、梅田、甲東園、尼崎、甲子園口のスタジオ内にクレベリンを設置しました。

いくつかお問合せがありましたので、解説致します。

 

 

【クレベリンとは?】

 

クレベリンは、空気中の目に見えないホコリやチリに付いている菌やウイルスを除菌するためのものです。

 

 

【主成分】

二酸化塩素です。

この分子は、強い酸化力を持つことから、ウイルス除去、除菌、消臭、抗カビに効果があるとされています。

(小麦粉処理剤、プール用の水の消毒、浄水場での消毒等)

 

強い酸化作用がある=金属にサビが発生しやすいということになります。

 

 

【ピアノの部屋に置いても大丈夫?】

ピアノは色々な種類の金属が使われているため、置き方に注意が必要です。

譜面台の上、鍵盤の横、ピアノ本体の上に直接置くと、弦やピアノ内部の金属にサビが発生しやすくなります。

そのため、多くの楽器関係者の皆さんがピアノの部屋に置かないでください、と注意喚起をしているのでは考えます。

 

実際、取り扱い説明書にも、狭い部屋では使わないこと、貴金属と精密機器の間近では使わないことが明記されています。

もしご家庭でクレベリンをピアノのお部屋に置いていたという方は、弦のチェックをしてみてください。

 

 

【ピアノの金属が錆びるとどうなるの?】

弦が切れる等、演奏に支障が出てきます。

その他にもピアノ内部には多くの金属が使われています。

ハンマー等が取り付けられているアクション(打弦機構)が動かなくなったり、音が出にくくなったりします。

 

 

【スタジオには置いても大丈夫なのか】

以上の注意点を踏まえて、

・ピアノから離れた場所に設置しています。

・スタジオは十分な換気設備を有しております。

・1件のご予約に対して、前後1時間は扉を開けて空気の入替えを行っています。

・取扱説明書にもあるように狭く密閉された空間を作らないようにしています。

 

また、定期的に調律師がピアノの状態をチェックしております。

極力ピアノへの影響を少なくした上でクレベリンを設置致しました。

 

 

【最後に】

営業再開にあたり、皆様に安心してスタジオをご利用いただけますよう、様々な取組を実施しております。

クレベリン設置に際してピアノのご心配を賜り、ありがとうございました。

 

ピアノは修理で直せますが、ウイルスに感染しては命を落としかねません。

少しでも感染リスクを減らし、安全な状態で皆様にご利用いただくために、感染防止策を徹底してまいります。

皆様には、ご不便をおかけすることも出てくるかもしれませんが、ご理解、ご協力くださいますようお願い申し上げます。