昨年末に梅田のスタジオから甲東園にピアノを移動しまして、
現在、甲東園スタジオAには、
カワイの「GM-12G」というグランドピアノが入っております。
このピアノはアール・エイチ・ワイにあるピアノの中でも
新しめの機種なのではと思います。
グランドピアノ のアクション(打弦機構)です(^0^)
黒い部品が今回注目して見ていただきたい所です。
カワイ独自の材質で、
「ウルトラ・レスポンシブ・アクションⅡ」と名付けられています。
色もさることながらネーミングもかっこいいですよね!(°∇°)
この黒い部分には、カーボンファイバーが練りこまれているABS樹脂が使用されています。
他のメーカーや少し古めのカワイのグランドピアノは、普通の樹脂や木で作られています^^
カワイは数十年前から、アクションに樹脂を使用してきてますが、
カーボンファイバーを使いだしたのは、つい最近です。
最初は上位機種にのみ使用していたようです。
カーボンファイバーの利点は、木よりも軽く、
鉄の何倍も強いといわれているところだと思います。
また、耐久性や均質性も向上するそうです。
「自然素材に勝るものはない」という考えを持つ技術者もおり、
ピアノに樹脂を使用することに否定的な意見もあるそうですが、
私はピアノがこうした進化をしていくことは、すごく喜ばしいことだと思います。
技術者のクラフトマンシップがつまった、
カワイらしさあふれる素敵なアクションです。
使われる際は、ぜひタッチも楽しんでいただきたく思います。
京部