練習室 ピアノのピッチ

ピアノは湿度や温度など、まわりの環境に影響されやすいことは、

よく知られていると思います。

木材やフェルト、鉄など、温度・湿度変化に

敏感な材質で作られているからです。

特に日本には、四季があるのでその変化が大きいと聞いたことがあります。

 

 

ピアノを支える「鉄骨」というものがあります。

鉄骨は鋳鉄というもので造られています。

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チューニングピンが打ち込んであり、弦が張られているのが鉄骨です。

 

鉄は温めると緩み、冷やすと収縮しますね。

瓶の容器の蓋でも皆さん経験したことがあるかと思います。

気候による温度変化でも、鉄骨はこの変化を繰り返します。

 

 

寒い時期は、鉄骨は収縮して、弦が張ってしまいピッチが高めになります。

暖かい時期になると、鉄骨は通常の形に戻ります。

 

しかし!これはあくまで一般家庭での話です(^^;)

アール・エイチ・ワイはビルの中にあるので、少し特殊だと思います。

室内は年中、冷暖房で管理されており

夏場は冷房で寒すぎたり、冬は暖房が効きすぎて暑かったりと、

一般のご家庭とはピアノが置かれる環境がかなり違っています。

ピッチの狂い方が自分の知っているのと違ったときは

私も非常に驚きました(・-・)

 

ピアノの状態はこのように季節や置かれている環境によって左右されます。

少しでもより良い状態のピアノをお使い頂けるように、

加湿器で湿度管理をしてみたり、湿気を含みやすいホコリを取り除いてみたりしています。

ご使用中にお気づきの点がございましたら、

お気軽におっしゃっていただけると嬉しく思います(^^)

 

 

京部