弦張力

 

6月に入り、暑い日が続くようになりましたね!

学生の皆さんや新社会人の皆さんは

4月からの新しい環境にも慣れられた頃だと思います。

私が学生だった頃は、このピアノに関する数字を

真っ先に覚えさせられました(^^;)

ピアノを弾く方は、豆知識として頭の隅に置いていただけると嬉しいです。

 

 

さて、ピアノは弦を振動させてそれを響板に共鳴させて音を出します。

皆さんはピアノの弦が一体どのくらいの力で張られているか

考えたことがありますでしょうか(^0^)

 

ピアノは弦1本に対して、70㎏~90㎏の張力がかけられています。

ピアノ1台に張られている弦は220~230本なので、

その総張力はなんと約20トンにもなります。

勘違いしがちですが「ピアノの重さ」でなく「弦にかかる張力」が20トンですよ!

 

20トンは、ピアノ1台に大型トラックが1台ぶら下がっていると考えるとわかりやすいです。

ちなみに弦1本には190㎝ほどの大柄な男性が1人ぶら下がっているとお考えください。

 

ピアノ1台にものすごい力が掛けられているのがわかるかと思います。

日本には四季があり、温度・湿度変化に耐えるだけでなく

常にこの20トンの力にも耐えなくてはいけません。

これが、年に1~2回の調律が必要な理由の1つではないかと思います。

 

京部