6月ももう終わり、夏にむけて段々と暑くなってくる頃ですね。
もう既に冷房を活用していらっしゃる方も多いのではないかと思います。
そこで今回はピアノと冷房に関してのお話を致します。
前回の投稿で「ピアノは1年を通して、温度や湿度に影響されています」とお伝えしました。
それはピアノが木材やフェルトなど、周りの環境に影響されやすい材質で造られているからです。
ではピアノにとって最適な環境とはどういった環境でしょうか。
室温 20±5℃、湿度 60±10%
簡単に表すとこのような数字になりますが、なかなか想像しにくいと思います。
「人が生活していて快適だと感じる気温」と言えば分りやすいでしょうか。
家にピアノを置いていらっしゃる方は、この数値を頭の隅に置いてピアノの管理をしてみてください^^
エアコンはピアノにとって最適な空調と言えます。
ただし、夏場はエアコンから水滴が落ちやすくなるのでそれがピアノに直接かからないように気をつけましょう。
高温多湿はピアノの部品であるフェルトやクロスの大敵です。
かと言って、極度に乾燥した状態も木材にとってはひび割れの原因になります。
火を使う暖房器具は乾燥のもとになりますので、直接ピアノに向けないなどの配慮が必要です。
適度な湿度と温度を保つことがピアノと長く付き合うコツと言えるでしょう。
京部