サウンドベル

スタインウェイ スモールコンサートグランドピアノがアール・エイチ・ワイに入ってから、もうすぐ1年が経ちます!

普段の練習や本番前・受験前のリハーサル、

海外ピアノを弾いてみたいという方など、多くの方にご利用頂いております。

 

タイトルに表記しました「サウンドベル」。

あまり聞き馴染みもなく、

いざ会場でスタインウェイのグランドピアノが置いてあっても

あまり注目して見ることは少ないのではと思います^^

 

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こちらがその「サウンドベル」というものです。

↓グランドピアノの裏側に取り付けられているので、意識してみないと付いているかすらわかりません!

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この「サウンドベル」はスタインウェイが独自に開発し、180cm以上のグランドピアノに取り付けられています。

1886年に特許も取得しております!

 

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↑横から見るとこうなってます。

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↑下から見ると、4本目の支柱と平行に取り付けられているのがわかります。

それは、サウンドベルが5本目の支柱の役割をしているからです。

 

高音部は、特に弦の張力が高くなっているので、フレームが歪みやすくなっています。

それに耐えるため、補強することを考えたのですが、

上の写真を見ても太い支柱を取り付けるスペースはありません。

そこで開発されたのが、このサウンドベルです\(^0^)/

 

また、響板の振動を受け止め、ケース材にも弦の振動を伝えるという役割も担っています。

「楽器全体を共鳴させ、音量を得る」という考えがあるそうです。

これで大きなホールの隅々に音を響かせ、ピアノ1台でオーケストラにも対抗しうる音量を得ているわけです!!

 

このような各メーカーの工夫や特徴を見ていくというのも、私の楽しみの1つです^^

ベヒシュタインやベーゼンドルファ―にも、そのメーカー特有のものがあるので、

少しずつ紹介していけるといいなと思います!

 

京部