ピアノ調律で言いますと、
A49=440~442Hzが一般的なピッチです。
オーケストラやヴァイオリンは441~443Hzを用いることが多いそうです。
当練習室では、弦楽器などとの音合わせで使われることが多いので、
全てのピアノを442Hzで統一しております。
基準は中音のA(ラ)の音で取ります。
声楽の方で、高めのピッチを好まれる方は、
443Hz以上で合わせてもらうこともあると聞いたことがあります。
現代では440~443Hzが一般的なピッチとして採用されていますが、
いつからこのピッチが世界的に使用されるピッチとして定着したのでしょうか。
1859年(ロマン派中期~後期)、
パリの国際会議の場でA49=435Hzと定められました。
これを「国際高度」といいます。
今と比べると、かなり低いですね!
ちなみに当時のピアノは、現在の形にだいぶ近づいていたそうです。
その後、華やかな音響を好む傾向があり、
次第に実際の演奏高度を435Hzより高くとるようになりました。
1939年には、再統一のためロンドン国際会議で
「440Hz」を新しい「万国標準高度」として定められました。
これが「ユニバーサルピッチ」です\(^0^)/
専門学校でピッチについて勉強する前は、
昔はピッチがどうだったかなど、考えた事もありませんでした(^^;)
バッハの時代は今より半音近く低いピッチだったそうですよ!
京部