先日、甲東園スタジオAのヤマハフルコンサートグランドピアノの傷の補修をしました!
鍵盤蓋に引っかいたような傷がありました。
ペンや楽器などを置いて、つい傷がついてしまうということはご自宅でもよくあることだと思います。
鍵盤蓋には、一般的にポリエステルという塗料を使用しています。
硬くて丈夫なのが特徴です(^^)
傷の上から塗料を吹き直す「部分塗装」という方法もありますが、
ポリエステルの塗装は分厚いので、今回は傷を段々浅くして消していく方法で直します!
まず、目の細かいサンドペーパー(紙やすり)で、深い傷を浅くしていきます。
目の細かいサンドペーパーは目詰まりしやすいので、
水をつけながら、傷より広い範囲を少しづつやすっていきます。
↓消したい傷がなくなったらストップします!
次にコンパウンドというものを使い、サンドペーパーでついた傷を浅くしていきます。
このコンパウンドというのは、塗装全般に使われるもので、
先程使っていたサンドペーパーよりも細かい粒子で、塗面を磨き上げていくものです。
車やプラモデルの塗装にも使います(^0^)
コンパウンドにも細かさに段階があり、荒いものから徐々に細かいものでキメを整えていくのがこの作業です。
バランス良く磨いていくために範囲も広く磨きます。
1番細かいコンパウンドで磨き上げていくと完成です♪
★BEFORE★
簡単にいうと、表面を削って
深い傷をやすりやコンパウンドで徐々に浅くしていくという作業です(`・ω・´)
加減を間違えると塗料を全部剥いでしまうこともあります(汗
どの塗料にも使える方法ではないのでご自宅で試そうと思われた方はご注意を!
当練習室では、ピアノの上にお荷物を置かないようにご協力をお願いしております。
ご利用いただく皆様に気持ち良くお使い頂けますよう、ご理解いただけましたら幸いです^^
京部