チェンバロをご利用いただくお客様が最近、
徐々にですが増えてきており、嬉しく感じています。
この「チェンバロ」という楽器は、
ご存じの通りグランドピアノのような形をしています。
音を出す仕組みは同じですが、箱型の長方形のものを
「ヴァージナル」といいます。
また、小型のものを「スピネット」
更に小さくしたものを「スピネッティーノ」といいます。
画像は、ヨハネス・フェルメール作の
「ヴァージナルの前に座る女」という絵です。
タイトルの通り、ヴァージナルをモチーフに描かれています。
ヴァージナルという楽器が、横長で
箱のような形状をしているのがわかるかと思います。
この絵が描かれたのは1670~1672年の間なので、
ピアノという楽器がつくられる前のものになります。
当時は、チェンバロやヴァージナルには
華やかな装飾が施されているのが主流でした。
外装に絵が描かれたり、燭台などの銀装飾が施されたりと、
目でも楽しめるものが多くつくられていました。
綺麗な装飾を施された楽器が数多くあり、
芸術家たちが絵の題材にしたくなるのもわかる気がします(°ω°*)
京部